近ごろ、寝つきが悪くなった、仕事中に眠くなる、仕事中になかなか集中力が続かなくなってきたなど、お悩みの方いませんか?
もしかすると、「睡眠負債」かもしれません。睡眠負債をそのまま放置すると、生活習慣病など病気の発症リスクが高まると言われています。
睡眠負債になっていないかどうかセルフチェックをして、睡眠負債を疑う場合は、改善のための対策をとりましょう
睡眠負債になっていないかセルフチェックを
最近、耳にするようになった「睡眠負債」ですが、なかなか分かりずらい言葉ですよね。
睡眠不足で眠たいときは寝れば解消しますが、睡眠負債というのは、毎日のわずかな睡眠不足が重なって、まるで借金のように積み重なっていくものです。
これを放置すると、重大な健康被害につながる可能性があることから、睡眠負債になっていないかのセルフチェックをして、健康な体を維持していけるように努めて行きましょう。
それでは、セルフチェックをしてみましょう。
次に上げる項目が自分にあてはまるかどうかチェックしてみてください。
①集中力が続かない
②寝る時間が、毎日バラバラである
③休日に寝だめをする
④起きた時に、スッキリ起きられない。寝た気がしない
⑤寝つきが悪いことが多い
⑥思ったよりも早く目が覚めてしまう。
⑦昼間に居眠りしてしまうことが多い
以上ですが、どれくらい当てはまる項目がありましたか?
当てはまる項目が多いほど、睡眠負債が進行している可能性があります。
睡眠負債が危険といわれる理由について
睡眠の役割をどのように思われるでしょうか?だいたいは脳や体を休ませることであるとお答えになると思います。
しかし、睡眠の役割はこれだけではありません。
睡眠中に、脳や体の中では、次の日の活動の為に体内環境を整えるための、さまざまなメンテナンスが行われているのです。
成長ホルモンの分泌もその一つですが、深い眠りについた時に分泌され、体の中の傷ついた組織を修復したり、脂肪の燃焼や新陳代謝に関わり、健康を維持するための重要な働きをしています。
また、脳の老廃物の除去や、自律神経の働きの調整、免疫力の維持にも十分な睡眠が必要になります。
毎日のわずかな睡眠不足も積み重なるとホルモン分泌が滞り、脳や体にさまざまな悪影響が出てきてしまいます。
体の健康を保つためのメンテナンスが十分に出来なくなると、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の発症リスクが高まり、知らないうちに病気に発展してしまいます。
睡眠負債になると、食欲を増進させるホルモンが増え、逆に食欲を抑えるホルモンが減るため、過食になり肥満につながってしまいます。
肥満に高血圧や糖尿病が重なり、動脈硬化が進み、脳卒中や心疾患の病気になる危険性が高まるのです。また、うつ病や認知症のリスクも高まると言われています。
睡眠負債にならないための対策とは
睡眠負債にならないための対策は、十分な睡眠をとることです。しかし、毎日忙しく仕事をされている方は、なかなか十分な睡眠を確保できない方も多いかもしれませんね。
どうしても睡眠を確保できない方は、眠りの質を上げることです。比較的、すくない睡眠時間でも眠りの質を向上させることで睡眠負債を解消していくことが出来ます。
(眠りの質をよくする工夫)
・規則正しい生活をする。生活リズムを整える。(夜更かししたり、不規則な生活をしていると良質な睡眠の妨げとなります。)
・食事は、就寝の2~3時間前にはすませる。
・寝る前はできるだけリラックスできる時間を過ごす。
・脳の疲れを癒すアロマを利用するのも良い。(ラベンダーなどのフローラル系のアロマがお勧め。)
・心身がくつろげる温度、湿度設定。くつろげる寝具を使用。(温度は18度~20度、湿度は50%~60%が快適に眠れる環境です。)
・寝る前にスマホを見ない。
・夜にカフェインの入ったコーヒーなどは避ける。
※睡眠負債の解消に昼寝も効果があります。20分くらいの昼寝が出来る環境にある方はお勧めします。
まとめ
睡眠負債によって将来健康に大きな悪影響を与える可能性があります。
一生懸命仕事をして、家族のために頑張っている大黒柱であるお父さんが思わぬ病気にかかり、若くして亡くなるという悲劇が現実の問題としておきています。
健康を維持していくことが私たちの幸せな生活の基本ですから、睡眠負債で健康を損ねることがないように対策が必要です。
睡眠が私たちの健康にとても大切ですから、十分な睡眠や、良質な睡眠をとることが出来るように努めていきましょう。