花粉症の症状を緩和させるために漢方薬をためしてみてはいかがですか?
花粉の飛散時期の少し前から漢方薬を飲みだすことで症状をぐんと楽にする効果が期待出来ます。
花粉症に効く漢方薬を紹介すると共に、鼻づまりの方によい漢方薬、鼻水がとなまらい方によい漢方薬というように症状別でも紹介いたします。
花粉症に効く漢方薬の紹介
漢方薬を処方する場合、自覚症状にあった漢方薬を処方するのはもちろんですが、その人の体質にあったものを処方するのが漢方薬です。
人の体質は、大きくは3つみ分けることが出来ます。
①元気タイプ
体力と精気があり、元気で活動的な人
②普通タイプ
ごく普通の体力の人
③虚弱タイプ
体力や精気がなく、虚弱体質。
胃腸が弱く、薬を飲むときに胃腸を気遣うような人
この3タイプの人に分けて、花粉症に効く主な漢方薬を紹介します。
元気タイプの人向けの漢方薬
・葛根湯(かっこんとう)
鼻づまりを解消する。
首の後ろのコリや頭痛を解消する。
目、耳、鼻の粘膜の炎症や充血の症状緩和
普通タイプの人向けの漢方薬
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
くしゃみ、鼻水、涙が出るといった症状の緩和に効果的
・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
慢性的なアレルギー鼻炎、鼻がつまって濃い鼻汁がでるという症状の緩和に効果的
虚弱タイプの人向けの漢方薬
・麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
くしゃみと鼻水が出て、じきに鼻がつまってくるといった症状の緩和
年配の人や虚弱体質の人向けの漢方薬
・苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)
くしゃみ、鼻水が止まらないという症状の緩和に効果的
胃腸が弱く、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)を試して胃がもたれてしまった人向けの漢方薬
・小健中湯(しょうけんちゅうとう)
慢性的なアレルギー性鼻炎の体質を改善するのに効果的
胃腸が弱くてお腹が痛いなどの症状の緩和にも効果あり
花粉症で鼻づまりの症状を改善する漢方薬
①鼻水を止めるというより、鼻づまりを解消したいという人には次の漢方薬になります。
・葛根湯(かっこんとう)
体力が普通程度の人、または体力がある人向け
・麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
虚弱体質の人向け
②鼻づまり症状が重く、慢性的なアレルギー性鼻炎の症状緩和や体質改善をねらう人には次の漢方薬になります。
・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
体力が普通程度の人、または体力がある人向け
・小健中湯(しょうけんちゅうとう)
虚弱体質の人向け
花粉症で鼻水の症状を改善する漢方薬
鼻づまりというより、鼻水が出てとまらない人の症状の緩和に効果ありの漢方薬になります。
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
体力が普通程度の人、または体力がある人向け
・苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)
胃腸が弱い人、虚弱体質の人向け
まとめ
花粉症に効く漢方薬を体質別、症状別に紹介しました。
漢方薬は即効性があるものではありませんので、花粉が飛散する時期の少し前から飲むようにすると効果を発揮します。
病院にかかって漢方薬を処方してもらう場合は医師の診断のもとに処方されるので安心ですが、薬局に行って市販薬を購入する場合は必ず薬剤師に相談して、自分にあった漢方薬を飲むようにしましょう。