インフルエンザB型に感染してしまったお子さんが、病院でタミフルを処方され、熱が下がってひと安心したところに、熱のぶり返しの症状。
これって新たに風邪をひいたの?それともインフルエンザがぶり返すことってあるの?
そんな疑問にお答えしつつ、幼児の熱で注意することや、解熱後いつから登園できるかもお伝えします。
インフルエンザB型で熱のぶり返しはあるのか?
子供がインフルエンザB型に感染した場合に、二峰性発熱と言いますが、熱のぶり返しが起きることがあります。
これは、再度インフルエンザに感染したわけではなく、もともと感染していたインフルエンザB型のウイルスが再び活動することで、熱のぶり返しが起きるんです。
大人と違って抵抗力が弱い幼児を含め、15歳までの子供に多くみられる症状です。
熱のぶり返しの症状としては、いったん熱が下がった後に、1日たってから38度台の高熱が出ます。
ぶり返しの高熱は1日か2日くらい続く可能性がありますので、お子さんの様子を良くみながら看病してくださいね。
インフルエンザB型の熱のぶり返しの対処について
インフルエンザB型の熱のぶり返しの症状が出ると、とても心配になりますね。
でも通常の場合は病院で再受診しなくても大丈夫です。お子さんの様子を良くみながら、処方されている薬を使用してください。
大切な事は、
こまめな水分補給をする事と、安静にすることです。
子供が喉が渇いたと言わなくても、水分補給をこまめにしてくださいね。
そして、食欲が回復してきたら、しっかりと栄養のある食事をさせてください。
(発熱の対処法について)
熱のぶり返しが起きると、なんとか熱を下げたいと思いますよね。
でも、発熱はウイルスを退治するための人間の免疫機能の働きによるものなので、薬などで無理に下げる必要はありません。
発熱によってウイルスを退治するわけですから心配いりません。
ただ、発熱でつらそうにしている時は、脇の下や首周り、太もものつけ根などリンパが集まる場所を冷たいタオルなどで冷やしてあげると良いです。
もし、高熱が続いて体力を消耗するような場合は解熱剤を使う必要性が出てくるかもしれません。
その時は、医師から処方された解熱剤を使うようにしてください。
医師から処方された解熱剤であれば、子供に使用出来る安心な解熱剤であるはずです。
家にある子供用でない解熱剤などは、ライ症候群などの合併症を引き起こす可能性がありますので、子供には絶対に使用しないでくださいね。
インフルエンザB型の幼児の熱で注意することは?
インフルエンザB型の幼児の熱で、ぶり返しが38.5度以上の高熱が続くようであれば注意が必要です。
免疫力が弱い幼児の場合、2次感染などによる合併症を引き起こしている可能性があるためです。
主な合併症は、インフルエンザ脳症、肺炎、気管支炎、中耳炎などです。
もし、ぶり返しの熱が高熱の場合は、病院で再び診察してもらってください。
インフルエンザB型の解熱後いつから登園できる?
インフルエンザB型の熱のぶり返しも治まり、やっとひと安心。
熱のぶり返しがあったためにインフルエンザB型が発症してから1週間近くになる子もいるでしょう。
通常はインフルエンザB型を発症した後に5日経過すれば、登園できることになっているのですが、熱のぶり返しがあるために、学校保健安全法では解熱した後2日(幼児の場合は3日)を経過してから登園できると規定しています。
ですから、「もう1週間もたったから熱が下がれば次の日から登園してもいいだろう」とはならないんですね。
解熱してもインフルエンザB型ウイルスがまだ残っていますので、感染を広げないためにも、学校保健安全法で規定している期間をしっかりと守りましょう。
まとめ
インフルエンザB型の幼児の熱のぶり返しについてお伝えしました。
また、幼児の熱で注意すること、またその対処法について、いつから登園しても良いかなど参考になりましたでしょうか。
幼児の場合は、大人と違って免疫力が弱いために、熱のぶり返しの症状がよく見られます。
お子さんの様子をしっかり観察して、こまめな水分補給、栄養補給と安静が必要です。
お大事になさってください。
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